MAZZELのEIKIさんが、二宮和也さんの名曲「虹」をカバーし、大きな注目を集めています。
ピアノの弾き語りと言う演出も相まって、その世界観はより深く心に響きます。
MVの中で印象的なのが、EIKIさんが涙を流すシーンです。「幸せな門出」や「希望」を象徴する楽曲である「虹」から、なぜ涙という表現が生まれたのでしょうか。
その涙は、「虹」が持つ物語性まで汲み取った表現として、EIKIさんの深い理解とリスペクトを象徴しているように感じられます。
本記事では、EIKIさんが「虹」に寄せる特別な想いとともに、原曲である二宮和也さんの「虹」が持つメッセージについても考察しながら、その魅力を紐解いていきたいと思います。
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EIKIをアーティストへ導いた「虹」

画像:YouTube
EIKIさんは高校時代、野球部を引退してからおよそ1か月ほどで、独学でピアノを習得し、「虹」を文化祭で弾き語りしたといいます。どうしてもこの曲を自分の手で届けたかったそうです。
ラジオ番組では、当時のエピソードも語っていました。
ピアノってさペダルあるじゃん?車で行ったらアクセルみたいに踵つけて踏むのよ。でも俺そんなの知らんかったから車のブレーキみたいに足うかして、わかる?そんな初心者が頑張って弾き語りした時にすごい感動してくれる人がいて、それかがきっかけで今ここにいます。
と振り返っています。
文化祭のステージで受けた歓声や、周囲からかけられた言葉が何より嬉しく、その経験をきっかけにアーティストを志すようになったそうです。
「虹」は、まさに人生の進路を大きく変えた一曲だと語られています。
EIKIさんにとって「虹」が特別な存在である理由がよく伝わってきます。たった1か月の独学、ぎこちないペダルの踏み方、それでも「この曲を届けたい」という一心で立った文化祭のステージ。その不完全さこそが、聴く人の心を動かしたのでしょうね。

EIKIの「虹」に対するリスペクト


画像: YouTube
EIKIさんが歌う「虹」のMVからは、楽曲への深い理解とリスペクトが強く感じられます。
歌詞にある〈名字を重ねた日〉という一節からも分かるように、楽曲「虹」は本来、幸せな瞬間を切り取った楽曲として知られています。
それにもかかわらず、EIKIさんのMVには、どこか影を帯びた表情や涙を流すシーンが印象的に描かれています。
祝福や幸福を象徴する楽曲でありながら、なぜそのような切ない表現が選ばれたのでしょうか。
二宮和也の「虹」にはアンサーソングがある


画像:音楽ナタリー
実は嵐ファンの間では、「虹」にはアンサーソング、いわば“その後”を描いた楽曲があることで知られています。それが、2012年にリリースされた「それはやっぱり君でした」です。
2007年リリースの「虹」は女性目線で描かれ、結婚記念日の何気ない日常の中に、穏やかで温かな愛情が流れています。一方、「それはやっぱり君でした」は男性目線で綴られ、5年の時を経た“その後”の物語のように響きます。
両曲をつなぐ象徴的なフレーズが、「影が重なった」と「影を重ねたあの場所」。同じ情景を共有していた二人の時間が、確かに地続きであることを感じさせます。しかしここでは、かつて当たり前だった日常が失われ、妻を亡くした夫の視点から、後悔と喪失、そして今も消えない愛情が描かれているように感じられます。
「好き」と素直に伝えてほしいと願っていた「虹」の女性に対し、「それ君」では「今なら簡単に言える」と、言えなかった想いへの後悔が語られます。
ラストも印象的です。「虹」では照れながら言葉を飲み込んでいた「キレイだよ」という気持ちが、「それ君」では「虹より君はキレイだ」と、はっきりと言葉にされます。当たり前のようにそばにいた時には言えなかった愛の言葉を、失ってからようやく素直に伝えられる・・・そんな切なさと深い愛情が、この二曲を通して浮かび上がってきます。
この視点で捉えると、「虹」は幸せな結婚記念日の一瞬そのものではなく、独りになった彼が“あの時確かに存在した幸せ”を思い返している歌とも受け取れます。そして、その喪失を抱えながら生きる日々が、「それはやっぱり君でした」へとつながっていく。
だからこそ、「虹」と「それはやっぱり君でした」は、時間と視点を越えて響き合う、ひとつの物語のように感じられるのです。
EIKIの「虹」MVの涙のシーンはリスペクトの現れ


画像: YouTube
EIKIさんのMVに映し出される、どこか陰りを帯びた表情や涙のシーンは、「それはやっぱり君でした」で描かれる世界・・・おそらく彼女からの手紙を読み返し、すでに天国へ旅立ってしまった彼女に想いを馳せている瞬間を表現しているのではないでしょうか。
「虹」という楽曲単体で聴くと、結婚記念日の幸せな情景が強く浮かび、涙のイメージには結びつきにくいかもしれません。
しかし、そのアンサーソングである「それはやっぱり君でした」の存在を踏まえると、EIKIさんのMVにおける涙の演出は、物語の“その先”を受け止めたうえで描かれているように感じられます。
EIKIさんが歌う「虹」は、一曲の中に留まらず、「それはやっぱり君でした」へと続く物語全体を丁寧に汲み取った表現であり、原曲への深い理解とリスペクトが込められたカバーだと言えるのではないでしょうか。
EIKIの歌う「虹」に対するSNSの反応
嵐は活動を終えてしまいますが、こうして楽曲や想いが受け継がれていくことがとても嬉しいです。この動画とともに、EIKIさん、MAZZELさんの存在がより多くの方に届くことを願っています。
嵐が築いてきた音楽や想いが、こうして次の世代のアーティストに受け継がれ、新しい形で誰かの心に届いている。それはきっと、嵐にとっても、ファンにとっても、とても幸せなことですよね。
そして、一つひとつの言葉に、EIKIさんを見てきた人たちの想いと信頼が詰まっていて胸が熱くなります。
「上手さを誇示しない上手さ」「努力をひけらかさない努力」だからこそ、歌もピアノも、そして人柄までもがまっすぐ伝わってくるのだと思います。



積み重ねてきた努力が、こうして多くの人の心を動かす“花”になっていることが本当に素敵だね!
まとめ
EIKIさんが歌う「虹」は、ただの名曲カバーではなく、楽曲が持つ背景や物語、その“先”までを丁寧に受け止めた表現でした。
高校時代に人生を動かした一曲と再び向き合い、アーティストとして成長した今のEIKIさんだからこそ、歌声やピアノ、そしてMVに映し出された表情のひとつひとつに、深い説得力が宿っているのだと思います。
また、「虹」と「それはやっぱり君でした」という二つの楽曲が紡ぐ物語を踏まえたうえでの涙の演出は、原曲への理解と最大限のリスペクトの証でもありました。幸せだけでは終わらない、愛の記憶や喪失、後悔までも抱きしめるような表現が、多くの人の心を打った理由なのでしょう。
SNSに寄せられた声からも伝わるのは、上手さを誇らず、努力を語らず、それでも確かに積み重ねてきたものが滲み出るEIKIさんの姿。その真摯な姿勢が、嵐が大切にしてきた音楽の精神と自然に重なり、世代や立場を越えて共感を生んでいます。
嵐が大切に紡いできた楽曲や想いは、EIKIさんという新たな表現者の手によって丁寧に受け継がれ、今度は彼の歌声を通して、誰かの人生にそっと寄り添っていく。そのつながりを感じられることこそが、とても尊く、そして幸せなことですね。
















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